最終日は早朝からESPERの拠点であったウラシマビレッジに別れを告げ豊島(てしま)へ向かいます。

 

相変わらずバタバタのESPER。非常にタイトなスケジュールは誰しも熟知している筈なのになぜか一向に出発しないんですよね。ほら、のんびり。不思議。

海上タクシーの乗り場まで1時間半以上の道のりを「あと3分縮めないとまずいです!前の車に電話して!」とレースさながらの緊迫感でぶっ飛ばすのも流石に慣れてきました。

 

豊島へは高松から船に乗って約40分。船を降りれば見渡す限りの海。

(こちらは、目を離した隙に準備中の漁師さん達をかき分けて一人船乗り場で構えるせっかち大久保さんの図)

 

ここからはタクシー班とチャリ班に別れミナペルホネン皆川明氏監修の「海のレストラン」へ向かいます。私はもちろんチャリチーム。

意外ですが赤松もこの日はハンドルを握りました。電動自転車ではありますが必死な姿に笑いが起きます笑

 

10分ほど走らせた所で到着。

 

見てください…絵に書いたような映えスポット。

 

波の音をBGMに絶品イタリアンを頂きます。食材は全部豊島産。レストランの横のガーデンで取れた無農薬野菜とハーブ、目の前の海から捕れたばかりのお魚を使った料理はどれもこだわりが詰まってて見た目も味も素晴らしかったです。土から手間をかけて育ったお野菜はどれも甘く優しい口当たり。

 

必ず、もう一度来たいと思った場所でした。

 

 

さて、気を取り直しここから最後の勉強をすべく「豊島美術館」へ。30分ほどひたすら山道を登り続けます。

新人北原の漕ぐ足立区スタイルを先頭にお行儀よく1列に走ります。我先にと先頭を飛ばしていたはずの赤松はどんどん失速 笑

お気に入りの麦わら帽子が飛ばないよう必死な大久保はこの山道で信じられないほど背筋を伸ばした直立漕ぎ姿勢を崩しません…。

ママチャリだって負けないんだから。

 

標高が高くなってくると瀬戸内海が一望できるように。どうですか、これ。鳥肌が止まらない…映画の主人公気分です。

 

 

そんなこんなで到着、豊島美術館!

美術館といいますが絵画がある訳ではなく、大きなドームの中で水の流れや風の音、陽の光の動きなど自然を全身で感じる空間が広がっています。地面の至る所から少しずつ水滴が湧き、その粒が転がり集まり、一日をかけて泉になる。雨の日や気温でもその時によって違う表情を見せてくれる自然のアートは何時間眺めていても飽きません。

普段忙しなく動くスタッフ達もここでは各々の過ごし方を。日陰にちょこんと座って風の音を聴く長谷川先生、湧き出る水に釘付けの笠井や金澤、多分すぐ寝た宇田川。それぞれ個性もよく出ていました。

 

私は大の字で寝そべって心を無にして…もう何時間でも居られそう。ですがそう思う時がリミットなのが我々の研修旅行で。

 

「船があと30分で出発です。全力で港に戻ってください!」マネージャーの声で現実に戻されますが、そうは言ってもお土産も買いたいスタッフ達はここでも1分1秒粘ります。

だって豊島美術館のグッズ全部可愛いんですもん。行きの穏やかなサイクリングとは真逆の汗だくデスレースで港を目指しました。

 

必死に船着き場に戻ると、なんと笠井のお客様がお出迎え。数年前に豊島美術館でのお仕事が決まり移住されたんですって。まさかまさかの場所で暫くぶりの再開になんだかジーンと来ますよね。可愛いのターミナルであるESPER、どこへ行っても繋がっているなぁと想ってしまいます。

 

さて、こうして私達も都内へ帰還する為に高松空港へ向かいます。

空港でもタイトなスケジュールの中、締めのうどんを胃に詰め込む赤松…食欲意欲の社訓は誰よりも貫いておりました。

 

 

そんなこんなで終えた2泊3日の香川研修旅行ですが、アートに始まり世界経済、コミュニケーション法など様々な学びを得てまたひとまわり成長したESPER。あくまでも「研修旅行」。学びは今後に活かしてこそです。

本来ならばちょうど一年前、パリへ行く筈だった我々。ヨーロッパへの旅はまだまだお預けになりそうですが、海は一つに繋がっています。そう、海に囲まれた香川はもはやパリと言っても過言ではない………。少しでも私達のパワーチャージとリフレッシュになるよう代表赤松が想いを込めて企画してくれた旅はこうしてフランスさながらの充実感を経て無事終了したのでした。

 

楽しかった事、美味しかった物含め皆さまへのお土産話とレベルアップしたスタッフ達でお迎えしますので今後のご来店も是非お楽しみに!

いつかはこの先に続くモン・サン=ミシェルへ!

〜香川研修旅行記 完〜

 

※研修に参加したスタッフ、ご協力いただいた方に旅行の前後にPCR検査を実施し全て陰性の診断を受けております。