20’thカウントダウン~6月9日まで残り25日~『let’s remember me』

6月9日で20周年を迎えるESPER

そんなESPERで働く第一歩となった履歴書の写真大公開!
その時の思いをそれぞれ振り返る、『 let’s remember me  』
今回は新メニュー3Dplusの専任技術者としても活躍中のスタイリスト笠井です。

 

 

不思議なもので、真に素晴らしいものは長い月日が経過しても色あせず輝いて見えます。

 

 

 

 

つまり、当時これがイケてると思っていた私は素晴らしくなかったということです。それはもう明白に。「髪多すぎるやろ」以外にも突っ込みたいところが色々。ちなみに中学生の頃から眉毛がとにかく無く、入社してから長谷川に生やせと命じられたものです。

それに引き換え時間が経っても色あせず、日に日に素晴らしさを実感するのが先代のオーナー宮森の作品たちです。印刷されているものを見ると今でも新しさを感じますし、アトリエに保管してある数々のカツラたちは今にも動き出しそうな躍動感に満ち溢れています。

 

私の入社が決まったのは専門学校2年生の冬。かなり遅い時期でした。当時、特に深く考えずに通っていたヘアサロンの面接を春に受け、2次3次と進んだは良いものの、秋まで結果を待たされて落ちてしまいました。次の面接を受けるにしては結構時期も過ぎており、果たして東京に就職することが正解なのだろうかとも思い始め、田舎者は考え込んでいました。

地元で就職するのがせいぜい私の収まりどころなのではと(田舎に失礼)思いながらも、あの何もない街で一生過ごしていくのが嫌だと思って飛び出したことも思い出し、東京で本当に良いと思ったところをもう一社だけ受けてみよう、と決心しました。これがダメなら地元に帰ろうと。

そこでたまたま学校に来ていた求人で目に留まったのが旧esper.の外観写真でした。なんだか気持ちの良さそうなテラス。都会的なのに居心地の良さそうな、なんだか美容室っぽく無くて良いなと思いました。HPを見てみると、先代オーナー宮森や赤松の作品の数々。あ!これはここのヘアメイクさんがしてたのか!と驚きの連続でした。

もともとヘアメイクに憧れて美容師を志した私が、「最後にココを受けてみよう」と決心するのに、全く時間はかかりませんでした。

 

面接は、それはそれは全然覚えていません。記憶にあるのは二つだけで、一つは趣味の欄に「音楽」と書いた私に宮森が「どんなの聴くの?」と問いかけ、私が「邦楽のインディーズとか…」と答えると「そりゃよくないな」と一蹴されたこと。笑 「そいつらのルーツを聴け」だそうです。今ならわかります。もう一つは赤松に面接されながら怒られたことです。「今言いたいこと全部言わないと二度とチャンスないんだよ!?分かってる!?」とまぁ、かなりの圧迫面接でした。笑 今思うとセオリー通りの回答しかしない私にチャンスボールを投げてくれた赤松なりの優しさだったのかもしれません。面接の帰り道は絶対落ちたな…と絶望しながら帰りましたが、何がどうなったのか今では10年目の中堅としてESPERで働かせて頂いています。

 

私なりに紆余曲折を経て今に至りますが、やっぱりESPERにしかないこと、ESPERでしかできないことをたくさん経験させて頂いてきて、年を重ねるごとにお店や環境に感謝の思いが増してきました。素晴らしい作品を間近で見ることができたのも、心揺さぶられるような体験も、他では味わうことのできない事ばかりです。

 

いつか何十年と時が経っても、色あせず輝いているESPERであれるように、日々邁進していきたい、そう思っている笠井でした。

 

20年という長い間、支え頂いたお客様に感謝の気持ちを込めて、20周年を記念して、6月9日から20日間、ご来店いただいたお客様に楽しんでいただけるような企画をご用意しております。是非皆様遊びにいらしてください。