20’thカウントダウン ~6月9日まで残り9日~『my memories ESPER』

20周年記念第二弾

『my memories ESPER』
20年の歴史の中の数ある出来事の中で
それぞれESPERの特別な思い出を振り返ります。

 

こんにちは。僭越ながら思い出を振り返らせていただきます。気づけば早10年め。ESPER20周年の歴史の半分を一緒に過ごしてきた笠井です。

私が入社してから今までで思い出に残っている事の1つは、アトリエで制作作業のお手伝いをした事です。

当時舞台やブランドのルックブック、ファッションショー、雑誌の企画、にほんごであそぼのカツラなどなど…とにかく制作物が多く、アシスタントも沢山いたので、なにかしらあるとすぐに千駄ヶ谷のアトリエに派遣されていました。

手伝いの基本はまず掃除。アトリエが汚れたらとりあえず呼ばれます。あとは備品の買い出し。とにかく全速力でハンズに行きます。それから難解な捜し物。ある!と言われれば何時間でも倉庫を探し続けます。そしてカツラのフィッティング。大変恐れ多いことに、あの舞台、あの広告、あのショー、あの女優さんに使われたカツラ達はまさかの私の頭で合わせていたものだったり…。そんな様々な非日常的な事が行われる空間がアトリエでした。

特に覚えているのがミナペルホネンの展覧会『進行中』のカツラ。私達は生成りの生地で大量に丸やリボンや棒状のパーツを作りました。一体これは何に使われる物なのかと言うのを分からないまま何日もそのパーツを作り続け、最後に先代オーナー宮森の手によってどんどん面白くて可愛い形になっていくのを目の当たりにし、こ、こういう事だったのか!と内心ものすごく感動していました。(当時暗い・元気がない・フレッシュ感に欠ける・の根暗三拍子でよく怒られておりリアクションが薄かった)

 

アトリエでの作業は私にとってとても良い経験でした。流行りや既製品ではない、1から発想して作り上げていくことの楽しさを改めて教えて頂いたなぁと思います。

あれから早8年やら9年やらが経ち、アトリエは中目黒へ移転。思い出深い千駄ヶ谷のアトリエは姿を消してしまいましたが、あの時あそこで学んだものづくりの楽しさや情熱は、今でも自分の仕事に生きていると感じます。

もうすぐ20周年を迎えるESPER。場所が変わり、人が変わり、時代が変わり、どんどん変化しながらも、OPEN当初から変わらない信念を持った団体の一員として、微力ながらお力添えが出来ればなと。こっそりそんな事を思っている笠井でした。

 

20年という長い間、支え頂いたお客様に感謝の気持ちを込めて、20周年を記念して、6月9日から20日間、ご来店いただいたお客様に楽しんでいただけるような企画をご用意しております。是非皆様遊びにいらしてください。