大事なのは目線

近すぎて見えない物もある。

今月迎える6歳の誕生日プレゼントに自転車が欲しいと言い出した長女。それならばと、早速公園につれていき自転車の猛レッスン(レッスンというあたりが美容師です)。当たり前だけど最初はなかなか上手く乗れずだんだんと不機嫌に。集中しすぎてハンドルしか見てないから、そりゃ乗れるわけありません。遠くを見ろといってもなかなか上手くいかないもんです。

集中してしまうと視野が狭くなる。。
これカットも一緒で集中すればするほど、手元しかみれず、全体のバランスが崩れてしまう、木を見て森を見ずとはよくいったものです。アシスタントのカットレッスンを見ていても、注意する事は目線と姿勢。上手い人ほど姿勢が綺麗だし、鏡をよく見ています。決して自分を見てるわけではなく、全体のバランスを常にチェックしているんです。それはヘアスタイルだけでなく、お洋服とのトータルバランスや、雰囲気、さらにはライフスタイルに至るまで、大きな視点でヘアスタイルをみているんです。だから、目線って本当に大事。

先日、トップアシスタントの高達がカットモデルでワンレングスのレッスンをしていました。思わず誰が切ったの？と聞いてしまうくらい上手にカット出来ていたんです。３６０度どこから見てもナイスなバランスに。
よくよく聞いてみると、カットしている姿を長谷川先輩が後ろからマンツーマンで見てくれていたそうで、その目線の圧（優しさ）に姿勢も目線もかなり意識して切りましたとの事。他人のカットさえも操ってしまう長谷川先輩ってやっぱりすごい・・・

毎日見ているとそんな先輩の凄さや着々と成長している後輩の姿にも気付けていなかったり、見落としていたり、当たり前になっていたり、近すぎて見えてない事があるんだなと反省。もっと自分自身、日々の生活の中の目線や視野に気をつけて、大事な事を見落とさないように、きちんと物事の全体像を見てバランスよく行動していけるようにして行きたいですね。
きちんと森を見れるように。